Gnome は 3.4-RELEASE でインストールされる事になりました。ふふふ。DnD が出来るし嬉しいですね。Gnome に付いては 「Gnome を使おう。」 を参照して皆さんもがんばってみてください。
さて、この中でも書きましたけど、gdm と言う、xdm に変わるログイン画面があります。以前に格闘した時には見事に玉砕。あれれ。と、言う所で、「誰か、gdm がまちもに動いた人が居たらご一報ください。」と、書いていたら、ふふふ。書くモンですねぇぇ;-)。日立さん a_hitachi@msi.biglobe.ne.jp (A.Hitachi) と、言う方からメールが届きました;-)。
そのお話しによると、
NetBSD の方で Package になっているので、もう御自分で成功されておられるかもしれませんが。まだ、一寸変ですがとりあえず FreeBSD で gdm が動いたので報告させていただきます。
と、言う書き出しで、インストール、設定方法がバババッと書かれていました。うれしーーっ!!と、言う事でそれに従って、インストール、設定を行うとむひひ。動き出しましたよ;-)。今回はそのインストール方法に付いて触れてみたいと思います。日立さん、有難うございました。
・ソースとパッケージの準備
まず、ソースを拾ってきます。そして、NetBSD の ports を拾ってきます。
ソース:gdm-2.0beta4.tar.gz
NetBSD の ports:ftp://ftp.jp.netbsd.org/pub/NetBSD-current/pkgsrc/x11/gdm
で、準備はバンタン。ふふふ。けど、NetBSD の ports は FreeBSD で動かんのかいな?って疑問に思いますね。僕もちっとばかし格闘したのですが、多分 Makefile を書き直せば動く様になるのではないでしょか。誰か書いてくれぇぇ;-)。たかの@他力本願。
と、言う事で ports を使わないでインストールする事にしましょう。けど、ports の中に *BSD 系対応の patch があるので、全然問題は無いです。はい。
--- ports の環境生成 ---
# mkdir /usr/ports/x11/gdm
# cd /usr/ports/x11/gdm
# mdkir files/ patches/ pkg/
# ftp -a ftp://ftp.jp.netbsd.org/pub/NetBSD-current/pkgsrc/x11/gdm/
ftp> mget *
ftp> bye
----------------
--- ソースの展開 ---
# mkdir -p /usr/local/src/gdm
# cd /usr/local/src/gdm
# mv ~/gdm-2.0beta4.tar.gz ./
# tar xvzfp gdm-2.0beta4.tar.gz
# cd gdm-2.0beta4
# cat /usr/ports/x11/gdm/patches/patch-aa | patch
# cat /usr/ports/x11/gdm/patches/patch-ab | patch
# cat /usr/ports/x11/gdm/patches/patch-ac | patch
# cat /usr/ports/x11/gdm/patches/patch-ad | patch
# cat /usr/ports/x11/gdm/patches/patch-ae | patch
# cat /usr/ports/x11/gdm/patches/patch-af | patch
# ./configure --prefix=/usr/X11R6/
# gmake;gmake install
----------------
NetBSD の ports は一式全部持って来なくても、patches の下のパッチだけふればそれはそれで OK です。パッチを当てた後、make して install してあげれば、OK です。
・環境設定
インストールは、/usr/X11R6/etc 等に入ります。ここにはメインの環境設定である、/usr/X11R6/etc/gdm/gdm.conf が格納されます。これを眺めるといろいろ設定出来る様になります。
まず最初に行う作業としては、Linux のパスになっている部分の変更です。例えば、DefaultPath等に /usr/bin/X11 となっている部分を FreeBSD のディレクトリである、/usr/X11R6/bin に変更します。/usr/X11R6/etc/gdm/ のディレクトリ内の、例えば、Init/Default、PostSession/Default、PreSession/Default 等、ほとんど全てのファイルのパスを変更する事にしまょう。
続いて、userID と、group を登録します。
----------------
/etc/passwd:gdm:*:11:11::0:0:gdm:/usr/X11R6:/sbin/nologin
/etc/group:gdm:*:11:
----------------
そして、gdm が user/group "gdm" で動く様に /usr/X11R6/var/gdm を chown gdm.gdm /usr/X11R6/var/gdm;chmod 750 /usr/X11R6/var/gdm してあげます。
後、Login 認証の為に PAM を使っているので /etc/pam.conf に以下の行をへ追加します。これが無いと、認証が通過出来ず login 出来ません。
----------------
# gdm config
gdm auth requisite pam_unix.so try_first_pass
gdm account requisite pam_unix.so try_first_pass
gdm session required pam_permit.so
----------------
ここまで出来たらいよいよ、/usr/X11R6/etc/gdm/gdm.conf の編集を行いましょう。基本的な部分は既に書き込んであります。後は細かい所ですね。こんな感じです。 → gdm.conf
・動かして見よう。
さささ、これで多分準備は整いました。一旦 X を抜けて、xdm のプロセスを kill して、gdm と打って起動してみましょう。ふふふ。何かあった場合ログは全て messages に吐き出されるのでそっちを見て解決出来るモノもある程度はあります。つまずいた時は、/var/log/messages を見る様にしてください。
動いてくれたと思います。良かったですね。今の所、言語は英語しか表示してくれません。多分日本語の表示も可能でしょう。後で格闘してみます(^^;;。
login セッションに .xession を使うか、.gnomerc を使うか選べます。gdm の左上の "Sessions" で選択すれば良いです。/usr/X11R6/etc/gdm/Sessions に自分の好きなファイルを作って置けばそれはそれで面白いかも。ふふふ。
.xssesion で起動する場合は、~/.xssesion を用意して、 .gnomerc で起動する場合は、~/.gnomerc を用意します。~/.gnomerc で動かす場合、そのサンプルは、本当なら、/usr/X11R6/etc/gnomerc になければならないお話しなのですが、gdm はインストールしてくれませんでした。しゃーないので、手でコピーしてあげましょう。gdm のソースの中の config/gnomerc になります。
ちなみに私の ~/.gnomerc は、~/.xssesion への symlink になっています(^^;;。.xinitrc も ~/.xssesion への symlink になっています。
さささ、これで利用出来る様になりましたが、本当はまだ機能が沢山あるみたいです。CDE の様に過去に login した人のプルダウンメニューが出ないとかですね。私は、Linux の gdm をあんまり見た事無いのでよーワーランです(^^;;。
最後にカスタマイズに付いて。まず足跡の絵を変えるには、/usr/X11R6/etc/gdm/gdm.conf の中の
Logo=/usr/X11R6/share/gnome/pixmaps/gnome-logo-large.png
を変えてあげれば良いでしょう。NetBSD では、daemon.png となってました;-)。
バックグラウントを変えたい時は、/usr/X11R6/etc/gdm/Init/Default の xsetroot を変更すれば良いでしょう。xv を使えば絵も張り付けられますね。Linux のディストリビューションの見た目の違いはここで生まれるので自分の好きにカスタマイズをしましょう。ふっふっふっ。