最新更新日 '98.12.22.


ISDN で PPP しよう。
 私の家にもいよいよ ISDN が入りました。やったぁぁ\(^^)/。と、言う事で今回は TA で IIJ-PPP を利用する設定を書いてみます。当然、ppp.conf はプロバイダによって変わってきますので参考にするつもりで見てください;-)。

 では、私の家に導入された機器は以下の二つです。

AT-64ST:内蔵 ISA-BUS 64kbps TA
  これは、TA のみなので、MN128-mini の S/T 点に接続します。
MN128-mini:DSU 内蔵 S/T 点付き TA

 と、言う事で基本的にデスクトップは内蔵 TA である、AT-64ST を使い、NotePC である ThinkPad 535E は MwaveDSP が使えないのでシリアル経由で、MN128-mini を利用する方式にしています。

 さて、ppp ですが、これは、例の如く IIJ-PPP を利用しています。以下が その設定です。ただし、これは、私の環境であって皆さんが自分のプロバイダに接続する時はこの設定がそのまま当てはまらないかもしれないので十分に吟味してください。一応、両方とも PAP と CHAP の接続設定を書いておきます。

・AT-64STの設定
 このカードは現在秋葉原のジャンク屋に行くと新品が一枚 1,500yen 位で売っています。モデムカードを買うより良い安いので、ISDN が自宅に有る人にはちょーお勧めです。むひひ;-)。
----------------
#############################################################
#
# 	PPP Configuration File
#
#############################################################

# Default setup. Always executed when PPP is invoked.
#
default:
 set log Phase Chat Connect Carrier LCP IPCP CCP tun command
 set device /dev/cuaa1
 set speed 115200
 set timeout 0
 allow users takachan
 set ifaddr 0.0.0.0/24 xxx.xxx.xxx.xxx/0
#
#############################################################
# ISDN 64Kbps AT-64ST TA Card 
# PAP PPP
#############################################################
pap:
 set dial "ABORT BUSY ABORT NO\\sCARRIER TIMEOUT 5 \"\" AT$M6 OK ATDT\\T TIMEOUT 10 CONNECT"
 disable lqr
 accept lqr
 deny chap
 accept pap
 set openmode active
 set phone 0454441234
 set authname ????????
 set authkey  ********
 set timeout 0
 dial
#
#############################################################
# ISDN 64Kbps AT-64ST TA Card 
# CHAP PPP
#############################################################
chap:
 set dial "ABORT BUSY ABORT NO\\sCARRIER TIMEOUT 5 \"\" AT$M6 OK ATDT\\T TIMEOUT 10 CONNECT"
 disable lqr
 accept lqr
 deny pap
 accept chap
 set openmode active
 set phone 0355551234
 set login "TIMEOUT 20 login: ???????? word: ********"
 dial
----------------
 このカードの設定での注意点は、set dial の所で、AT$M6 と設定する所です。これは、MS/OS(私の場合は WinNT4.0 を利用しています) でモデムを検出した時に「ふつーのモデム」で発見出来て、AT$M6 と設定すると使えるのですが、その値をそのまま、set dial に書けば、もーっ!! 「ふつーのモデム」として、ISDN 64Kbps 接続できます\(^^)/。

・MN128-mini の設定
 こっちの方は現在、ThinPad535E でメインに使っています。FreeBSD2.2.7-RELEASE がインストールされいて、MwaveDSP モデムが使えないので、MN128-mini に繋げて、128Kbps の速度で遊んでいます。

 以下は、MN128-mini 対応の ppp.conf です。一応、64Kbps と 128Kbps の両方の速度が出ます。ただ、デフォルトの MN128-mini のファームウェアでは 128kbps での通信が出来ません。Win95 対応のドライバでさえも 128kbps 通信にもちょっと怪しい所があるので、ファームウェアをアップデートしましょう。

 現在は、ver.1.10 が出ている様ですので、以下の URL から持って来ましょう。

http://www.sphere.ad.jp/te-tokyo/miniup.htm

 これでもう 128Kbps の速度で通信出来る事でしょう\(^^)/。ただ、わかっているとは思いますが、もし、MN128-mini が動かなくなっても私は保証はできません自分の判断で更新してください。

----------------
#############################################################
#
#       PPP Configuration File
#
#############################################################
default:
 set log Phase Chat Connect Carrier LCP IPCP CCP tun command
 set device /dev/cuaa1
# set speed 115200
 set speed 230400
 set timeout 0
 set taddr 192.168.1.0/24
 set xaddr 192.168.1.1
 allow users takachan
 set ifaddr 0.0.0.0/24 xxx.xxx.xxx.xxx/0
#
#############################################################
# ISDN 128Kbps MN128-mini
# PAP PPP
#############################################################
pap128:
 set ctsrts on
 set dial "ABORT BUSY ABORT NO\\sCARRIER TIMEOUT 5 \"\" AT&F&Q5$S14!H1 OK ATDT\\T TIMEOUT 10 CONNECT"
 disable lqr
 accept lqr
 deny chap
 accept pap
 set openmode active
 set phone 0454440000
 set authname	????????
 set authkey	********
 dial
#
#############################################################
# ISDN 64Kbps MN128-mini
# pap Yokohama PPP
#############################################################
pap64:
 set ctsrts on
 set dial "ABORT BUSY ABORT NO\\sCARRIER TIMEOUT 5 \"\" AT&F&Q5$S12 OK ATDT\\T TIMEOUT 10 CONNECT"
 disable lqr
 accept lqr
 deny chap
 accept pap
 set openmode active
 set phone 0454440000
 set authname	????????
 set authkey	********
 dial
#
#############################################################
# ISDN 64Kbps MN128-mini
# CHAP PPP
#############################################################
chap64:
 set dial "ABORT BUSY ABORT NO\\sCARRIER TIMEOUT 5 \"\" AT&F&Q5\$S12 OK ATDT\\T TIMEOUT 10 CONNECT"
 disable lqr
 accept lqr
 accept chap
 deny pap
 set openmode active
 set phone 0355556789
 set login "TIMEOUT 20 login: ???????? word: ********"
 dial
#
----------------
 とまぁ、こんな感じです。MN128-mini は、set dial の所で、AT&F&Q5$S12 か、AT&F&Q5$S14!H1 とやる所が味噌です。最後の所が "H1" の場合は、64Kbps 通信、"H2" の場合は、128Kbps が出ます。これに注意すれば OK でしょう。

 皆さんも頑張って早い速度を出してみてください。私はひどい時は、二台マシンで同時に PPP しています。そーすると、NAT が必要無いんだよな・・。(ぼそっ)

 以上で ppp.conf の設定はおしまい。ね。簡単でしょぉぉ(^^)。って、ppp のテスト方法とか皆さんはちゃんと知っていますよね?

1. ppp コマンドで対話モードにして
2. とりあえず設定した、ppp.conf の内容(設定)を打ち込んで
3. その後、show modem してモデムの状態見て
4. それで、/dev/cuaa? がオープン出来ないならモデムの設定見直して、
5. show term とかして、設定を確認して、
6. term コマンドから atdt045??????? とかコマンド打って実際に継るかの確認して・・。

とか言うのは一応常識です。はい。後は、cu コマンドなんてのもあります。jman ppp は日本語マニュアルなのでじっくりと読んで設定の勉強などが出来ます。はい。頑張ってくだいね(^^)。


PPP 自動接続 by テレホーダイ対応版
 ふぅぅ。FreeBSD2.2.2-RELEASE から ppp(8) が大幅に変更して、今まで cron に設定したのが動かなくなってしまったんですね。で、その流れは 2.2.8-RELEASE ででも受け継がれているのですが、2.2.8-RELEASE の ppp(8) はずいぶんとおしゃれになりました(^^)。 電話が継った瞬間に、ppp→Ppp→PPp→PPP と変化して行ってなかなか面白いです;-)。後、show modem とかすると表示方法がずいぶんと変わりました。かっちょ良いですよ。

 1998 年 12 月 12 日に 2.2.8-RELEASE 用の NAT Patch が公開された様なので当てるのも良いかもしれれないですね。  →  http://www2a.meshnet.or.jp/~junichi/freebsd/lowtech/nat.html

 さて、今回は、以下の様に設定しましょう。

・一般ユーザで ppp するにはどないしたらえーねん?
 簡単です;-)。/etc/ppp/ppp.conf に次の行を追加して上げます。
----------------
default:
 set log Phase Chat Connect Carrier LCP IPCP CCP tun command
 set device /dev/cuaa1
 set speed 115200
 allow users takachan
 set ifaddr 0.0.0.0/24 xxx.xxx.xxx.xxx/0
----------------
"allow users" を追加して上げれば一般ユーザ、この場合は takachan で ppp 出来る様になります。

・ ppp を cron からデーモンモードで起動するにはどないしたらよかと?
 そーですねぇぇ。上の方にも書いたのですが、2.2.2-RELEASE 以降から変わってしまって、"-background" オプションを付けて PPP を起動する様になりました。これを付けないで cron に設定すると、接続と同時に cron が終了して、切断してしまいます。以下が、cron への設定内容です。
----------------
4 23 * * * /usr/sbin/ppp -background shap128 | mail takachan 2>&1
45 7 * * * /usr/local/site/bin/pppoff | mail takachan 2>&1
----------------
 こーすると、毎日、23:04 になると自動的に PPP が起動して電話を掛けに行きます。その時、デーモンモードで起動するのでなかなかぐーーb(^^)。

 ただその時、ppp.conf には一行追加してあげないとダメです。上のリストにもありますが、"set ifaddr 0.0.0.0/24 xxx.xxx.xxx.xxx/0" を追加します。

 さて、その後、朝、7:45 には電話を切断して上げないとダメです。それも cron に設定します。以下が pppoff と言う、ppp デーモンプロセス kill プログラムです。

----------------
#! /usr/local/bin/perl

print "IIJ-PPP Killing procees Start\t" . `date` ."\n";
open(IN,"ps -ax |");
   while(<IN>) {
   if ($_ =~ /ppp/) {
       @tmp = split;
       $pid = $tmp[0];
       print $pid . "\n";
       system("kill -TERM $pid");
   }
}
exit 1;
----------------
perl の中から system で kill していますが、その時のオプションが "-TERM" していますが、jman ppp してみると、ppp デーモンは TERM シグナルを受け取ると終了すると書いてあるので、こうします。kill -15 でも良いと思います。

 で、普通の kill pid とか、kill -9 pid の場合だと、ppp が変チクリンな終り方をするので、MN128-mini の場合は、赤いランプが点きっぱなしになり、電話を掛けた時、「電源が入っていないか故障しています。」状態に陥ってしまいます。起動だけで無く終了時にも気を使ってあげましょう。

 と、言う事で、ppp.conf の設定と、ppp のしかたに付いて書きました。バージョンが進むとなかなかおしゃれになってきますね。ふみふみ。2.2.8-RELEASE の ppp(8) には他にも多分沢山の機能がある事でしょう。沢山いろいろやってみましょ(^^)。


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