最新更新日 2000.11.07.
8hz-mp3 はあまりにも古いだろう。と、言う事で gogo を使う事にしましょう。


音楽 CD から mp3 へ。
 今回の情報も SoftWare Design の 時乗さん と言う方が執筆なされた記事を参考にさせて頂いています。

 実は私、自身で、MO が手に入ったので音楽 CD を MO に入れて、PC で聞きたいなぁ。等と思い、Win95/NT でチャレンジしたのですが出来なかったのでした。と、言うのは、ハードと直接お喋りするみたいでなかなか今の僕の環境では動いてくれませんでした。
 そんな時、SD 9 月号の 時乗さん の記事がタイムリー的に目に入ったのですかざずトライです。FreeBSD では以下の工程を通って mp3 形式のファイルが出来上がります。

・Windows95/NT の場合

音楽 CD

音楽 CD から wav 形式ファイルへ変換

wav 形式ファイルから mp3 形式ファイルへ変換/完成

・FreeBSD の場合
音楽 CD

音楽 CD から pcm 形式ファイルへ変換

pcm 形式ファイルから wav 形式ファイルへ変換

wav 形式ファイルから mp3 形式ファイルへ変換/完成

 と、言う事で Win95/NT より工程が一個増えてしまいます。が、まぁ、Win32 系の OS と違ってスクリプトとか書いちゃえばあっと言う間だし、なんと言っても、ちゃんと mp3 形式のファイルが出来ると言う事には変わりが無いので、早速トライしましょう。

・音楽 CD から pcm 形式ファイルへ変換
 まず、はここからですが、packages の中にある、tosha-0.5.tgz と言うのを pkg_add します。こいつが変換ツールです。

 しかし・・。tosha は 中で SCSI のコマンドを扱っている様なので利用できる CD-ROM を選びます。私の例ですが、AHA-2940 で、"SANYOCRD-254S1.02" type 5 removable SCSI 2 と認識される CD-ROM では動きませんでした。

 尚、tosha の source を追いかけて見れば解る方は解ると思いますが、probe 時の応答によっていくつかオプションを切り替えているだけなので適当に自分の CD-ROM を登録して試行錯誤してあげればある程度のものは動くかも知れません。と言う事らしいです(^^;;。

 4.1.1-RELEASE の ports/packages に付いている tosha はバージョンが 0.6 になったらいろいろな CD が使える様になっています。/usr/local/etc/tosharc で利用できる CD が記述してあります。裏を返すと、使いたい CD を書き込めば使える様になるかも;-)。と、言う事ですね。

 もう一台のマシンは、AHA-2940 と、TEAC CD-ROM CD-516S 1.0D" type 5 removable SCSI 2 と認識されるパターンでは動いてくれました。皆さんのお手もとの CD-ROM が対応している事をお祈りします。試す方法としては、以下の様に確認できます。

 以下の作業は root で行います。CD をトレーに載せた後以下のコマンドを叩いてください。 mount する必要は無いです。

----------------
pochi# tosha -i
Device: /dev/cd0c TEAC CD-ROM CD-516S 1.0D
tosha: WARNING: Drive type not recognized.

 track   playing  start    end     raw size  mp3 size   # of
 number   time    sector  sector   in bytes  128 kbps  frames
--------------------------------------------------------------
    1    4:28'00      37   20136   47275200   4288835   10260
    2    4:06'03   20137   38589   43401456   3937475    9419
    3    3:57'32   38590   56396   41882064   3799661    9089
    4    4:22'73   56397   76119   46388496   4208408   10067
    5    4:26'62   76120   96131   47068224   4270061   10215
    6    3:47'40   96132  113196   40136880   3641368    8711
    7    3:53'55  113197  130726   41230560   3740568    8948
    8    4:36'18  130727  151444   48728736   4420675   10575
    9    4:21'47  151445  171066   46150944   4186861   10016
   10    4:54'13  171067  193129   51892176   4707608   11262
--------------------------------------------------------------
 total  42:54'43  193093 sectors  454154736  41276764   98558
----------------
 音楽 CD のインフォメーションが出て来ます。コマンドの直後に WARNING メッセージが出ていますねぇぇ・・。うーーみゅ・・。その後、テーブルが表示された場合、WARNING が出ていてもまぁ、だいじょぶでしょう(^^)。後、ATAPI CD-ROM は tosha (の現バージョン)では絶対に動きません。
# 0.6 でどうなったか、私は知りません(^^;;

 さて、無事にテーブルが表示された方は次のステップに進みましょう。テーブルの情報は眺めていれば有る程度は想像が付きますね?では、早速データ変換を行います。

----------------
pochi# tosha -t 1
Device: /dev/cd0c TEAC CD-ROM CD-516S 1.0D
tosha: WARNING: Drive type not recognized.

 track   playing  start    end     raw size  mp3 size   # of
 number   time    sector  sector   in bytes  128 kbps  frames
--------------------------------------------------------------
    1    4:28'00      37   20136   47275200   4288835   10260
                                                              
Transferred 45.085 Mb in 33.8 seconds, 1398.0 kb/s, speed: 7.9.
pochi#
pochi# ls -l track01.pcm
-rw-r--r--  1 root  fbsder  47275200 Aug 24 12:09 track01.pcm
pochi#
pochi# pcmplay track01.pcm
pochi#
----------------
 とまぁ、こんな感じで tosha を実行したディレクトリに track01.pcm と言うファイルが作成されます。これを演奏する場合は、tosha に同梱の pcmplay を使って再生する事が出来ます。しかし・・。サイズが異様に大きいので注意してくださいね・・。

つづく。

・pcm 形式ファイルから wav 形式ファイルへ変換
 さて、tosha では SCSI の コマンドに依存する部分が非常に多いのでここにたどり付いた人はどれくらい居たかしら・・。けど、ここまでくればもう安心。後は、Disk の容量と、CPU パワーだけです;-)。

では、続いて、表題通りの事をしますが、まずは、packages から、sox-12.16.tgz を pkg_add します。今度はこのコマンドを使います。

----------------
pochi% sox -t raw -r 44100 -c 2 -s -w track01.pcm track01.wav
pochi%
pochi% ls -l track01.pcm Makenaide.wav
-rw-r--r--  1 takachan fbsder  47275244 Aug 24 12:19 track01.wav
-rw-r--r--  1 root     fbsder  47275200 Aug 24 12:09 track01.pcm
pochi%
----------------
 オプションは man で調べてください。上記のオプションが一般的みたいです。これを実行するとほどなくして track01.wav が作成されます。こいつもでかいですねぇぇぇ。再生させようと思い xanim に乗せても動かないんです・・(-f オプションを付けましょう)。

 と、言う事で wav ファイルが出来ました。むひひひ(^^)。

・wav 形式ファイルから mp3 形式ファイルへ変換
 いよいよ最後の作業です。ここまでずいぶんと時間がかかったんではないかしら?これも時間が掛かります(^^;;。今度は、packages に含まれていないコマンドを使うのでダウンロードしましょう。 → http://www.8hz.com/

 ここから、FreeBSD 版のバイナリを持って来ます。私の場合は 8hz-mp3.bsd.shared.v01b.tar.gz を持って来ました。これを適当な所で tar で溶かして、8hz-mp3 と言うコマンドを /usr/local/bin/8hz-mp3 に入れます。

これで準備は完了。ふふふ。では、実行してみましょう。

----------------
pochi% 8hz-mp3 Makenaide.wav Makenaide.mp3
8hz-mp3 1998 8Hz software http://www.8hz.com
Microsoft RIFF, WAVE audio, PCM, stereo 44100Hz 16bit, Length:  0: 4:28
MPEG-I layer III, stereo  Psychoacoustic Model: AT&T
Bitrate=128 kbps  De-emphasis: none  CRC: off  
Encoding "Makenaide.wav" to "Makenaide.mp3"
[Frame     63 of  10259] (0.61%)
----------------
 と、言う事で処理を実行し始めます。最後のフィールドが 100% になると完成。CPU パワーがモノを言う時代です;-)。ひたすら待ちましょう;-)。

 出来上がったモノは xmms か mpg123 か mxaudio で聞けばその音質等が解ると思います。なかなか良い音だと思いますよ。ちなみに音質にモロに影響する sampling frequency 等は、sox コマンドで決定されると思います。けど、現状ではここに書いたオプションでの実行が最高だと思います。

・gogo のコーダ。あーだこーだ。
 と、言う事ですが、8hz-mp3 は随分前にコードが特許に触れる。と、言う事で配布を停止しています。今でこそ書きますが、私はソースコードを持っていたので、ずっと ports から make していたのですが、4.1-RELEASE になってから ports では make 出来なくなりました。あれれ・・。と、言う事でいよいよ、新しいエンコーダを探すべ。と、言う事で、今回は、今、一押しの「午後のこ〜だ ver. 2.36」を使ってみたいと思います。

 4.1.1-RELEASE では packages になっていないみたいなので、ここは一発、ports から make して、make install して終わりましょう。さ、おしまい。

 使い方は、http://homepage1.nifty.com/herumi/soft.html#GOGO2 を参考にすれば解るかと思います。私の場合は、

----------------
pochi% gogo track01.wav track01.mp3
午後のこ〜だ ver. 2.35 (Nov  7 2000)
Copyright (C) 1999, 2000 PEN@海猫 と へるみ
    酒居敬一さん, うるりさん, Noisyuさん, 計さんに多大なる感謝
MPEG 1, layer 3 ジョイントステレオ
入力周波数=44.1kHz 出力周波数=44.1kHz ビットレート=128kbps
入力ファイル `track09.wav'
出力ファイル `./data/track09.mp3'
{    595/  16093}   3.6% (   5.55x)  re:[00:01:12.93] to:[00:01:15.73]
----------------
 と、まぁ、こんな感じデェフォルトで動かしています。周波数とか、ビットレートは表示されていますね。これは、8hz-mp3 と同じですね。ふぅぅ。僕はこれ位のサイズで良いと思っています。

 それにしても gogo は非常に高性能です。エンコードがむちゃくちゃ早いです。8hz-mp3 の 1.5 倍位は出ているのではないでしょうか。ふみふみ。と、言う事で gogo はお勧めです;-)。

 と、まぁ、アーダコーダ部分は、4.1.1-RELEASE がリリースされてから追加しました。僕のページを見に来てくれる人が沢山いると思いますが、8hz-mp3 が手に入らずにアングリしていた人が多いのでは無いでしょうか。ふぅぅ。もうだいじょぶ。ご安心ください。mp3 をがんがん作ってみてください;-)。

 と、言う事でこれでオリジナルな MD ならぬ MO が完成しました;-)。どこにでも持ち歩けますね;-)。再生機器が無いって・・(^^;;。

 最後にで老婆心ながら、音楽 CD から作成したファイルを無断で第三者に配布したりネット上で公開するようなことはしないでください。
#この一文は 時乗さん の言葉そのまま(^^;;


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