5月 152009
 

HP の 1U サーバで ProLiant DL320 G5p と言うのが、今、手元に四台あるのだけど、こいつには現在、以下の OS がインストールされている。

・FreeBSD/amd64 6.4-RELEASE-p3
・FreeBSD/amd64 7.0-RELEASE-p9
・CentOS release 5.2 x86_64(後にバージョンアップして CentOS release 5.3 x86_64)
・Windows Server2003 EPE

でもって、このサーバの FreeBSD で見た場合のスペックはこんな感じ。

CPU: Intel(R) Xeon(R) CPU            3075  @ 2.66GHz (2660.01-MHz K8-class CPU)
Origin = "GenuineIntel"  Id = 0x6fb  Stepping = 11
Features=0xbfebfbff
Features2=0xe3fd
AMD Features=0x20000800
AMD Features2=0x1
Cores per package: 2
usable memory = 2132668416 (2033 MB)
avail memory  = 2058006528 (1962 MB)
ACPI APIC Table: 
FreeBSD/SMP: Multiprocessor System Detected: 2 CPUs
cpu0 (BSP): APIC ID:  0
cpu1 (AP): APIC ID:  1

 
今回は CPU のお話です。

今まで僕個人的には、これらのサーバ群は FreeBSD で利用していたので特には気にしていなかったことがあります。それは CPU クロック。FreeBSD の場合 powerd を動作させるといとも簡単に SpeedStep(正確には EIST・Enhanced Intel SpeedStep Technologyですね) が動き出すので sysctl で後は見るだけ。って感じだった。

FreeBSD で見た CPU クロック、今はこんな感じ。

dev.cpu.0.freq: 330
dev.cpu.0.freq_levels: 2647/-1 2316/-1 1985/-1 1654/-1 1323/-1 992/-1 661/-1 330/-1

 
でもって CeotOS でも SpeedStep 動かないかなぁ?とか思い格闘したのだけど、ダメみたいねぇ。
CeotOS 5.2 ではダメで 5.3 なら OK よ。ってのをみつけて yum upgrade して試したのだけど・・。

# modprobe /lib/modules/2.6.18-128.1.10.el5/kernel/drivers/cpufreq/cpufreq_conservative.ko
# modprobe /lib/modules/2.6.18-128.1.10.el5/kernel/drivers/cpufreq/cpufreq_ondemand.ko
# modprobe /lib/modules/2.6.18-128.1.10.el5/kernel/drivers/cpufreq/cpufreq_powersave.ko
# modprobe /lib/modules/2.6.18-128.1.10.el5/kernel/drivers/cpufreq/cpufreq_stats.ko
# modprobe /lib/modules/2.6.18-128.1.10.el5/kernel/drivers/cpufreq/freq_table.ko
# modprobe /lib/modules/2.6.18-128.1.10.el5/kernel/arch/x86_64/kernel/cpufreq/acpi-cpufreq.ko
# modprobe /lib/modules/2.6.18-128.1.10.el5/kernel/arch/x86_64/kernel/cpufreq/powernow-k8.ko
# modprobe /lib/modules/2.6.18-128.1.10.el5/kernel/arch/x86_64/kernel/cpufreq/speedstep-centrino.ko

 
関連しそうな全てのモジュールをロードしてみたけど FATAL: Module hoge not found. だそうです・・。Linux のこの辺りのこと、僕はあんまり良く解らないのだけどもね。

でもって cpufreq-selector と言うのは無いので cpufreq-info と言うのを実行してみたら以下の通り。

# cpufreq-info
cpufrequtils 005: cpufreq-info (C) Dominik Brodowski 2004-2006
Report errors and bugs to cpufreq@vger.kernel.org, please.
analyzing CPU 0:
no or unknown cpufreq driver is active on this CPU
analyzing CPU 1:
no or unknown cpufreq driver is active on this CPU

 
なんか「Xeon には対応してねーんじゃねぇの?」とか思えて来た段階で Linux についてはしゅーりょー。だって動かないんだもの。ちなみにカーネルは 2.6.18-128.1.10.el5 の x86_64 です。CeontOS release 5.3。

続いて Windows Server2003 EPE エディション行ってみましょう。どうすれば WindowsServer で SpeedStep が有効になるんだ?とか思ったのですが、考えてみると、僕は普段から FreeBSD と AMD のプロセッサしか使ってないので Intel の Xeon なんざ今まで気にしたことも無かった。

で、ググってみたら以下の URL を発見。

http://www.intel.com/cd/channel/reseller/asmo-na/eng/203838.htm

コントロールパネルの電源管理で「ポータブル/ラップトップ」を選択すると SpeedStep が有効になるのかと思いきや全然ダメ。BIOS の設定を見ても EIST の設定なんざありゃしない。困りはてて HP のサポートに電話して聞いたら、ドキュメント番号 232907191 の P.21 を参照してみてくれ。とのことでこのドキュメントを探そうとしたけど、全然みつかんないじゃーん。と、言うことでこれまたしゅーりょー。

ちなみに Windows Server2003 EPE 上で CPU-Z を起動したキャプチャをアップしておきます。

WinServ2003.png

Core Speed って所が 0.3MHz 程度なら変動するんですが、大きく、上記の FreeBSD のようには可変にはなりません。でもって大体 2GHz のちょっと下辺りでふらついている。って感じでしょうか。

あ、あれーー?? DL320G5p って Xeon 3075 で MAX が 2.66GHz の CPU なんだけどっ!! それが 2GHz も出ていないってどーいうことーーっ!!??

さてと。そろそろ結論フェーズに持っていくことにしましょう。

CeontOS も Windows Server2003 も本当に地球環境に優しくない OS ですねぇ。FreeBSD なら OS をインストールして再起動した直後(正確には powerd を起動した直後だけど;-)から CPU 速度は抑えられて運用が始まるのになぁ。そして、何も設定せずに CPU クロックが下げられる。けど、どうして FreeBSD だけかまともに動作するんだ? OS がちゃんとしていると言うことか? Linux は NotePC メインに考えていて サーバの SpeedStep にまでまだ手が回ってないとか?(まぁ “Linux” って言ってしまうと範囲が広すぎるので “SentOS” って書いたほうが良いかな。この場合。)

あー。後、今回はワットチェッカーとか科学的な根拠に基づいては書いていません。ただ単におのおのの OS 上で動作したプログラムが示した値を基準にしています。が・・。そー考えると Linux はカーネルモジュール自体がロードできなかったので値は取れていない状態だなぁ・・。

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