8月 182008
 

FreeBSD に KDE4.1 をインストールしたよ。の最終系でしょうか・・。

当初から懸案 となっていた、konqueror と konsole において UTF-8 以外の文字コードが表示できない。と言う件。何とか解決しました。

結論から言いますと ports を一個インストールし忘れていた。と言う感じです。japanese/qt4-codecs-jp は QT4 において日本語の文字コード体系をインストールする ports になります。 /usr/ports/japanese に入っていたらわかんねーよ。って感じなんですが、これを発見するまでに随分時間がかかったので是非書かせてください;-)。

まず、konsole を起動してログを調べます。[設定]→[現在のプロファイルを編集]から[詳細]の[エンコーディング]の設定で EUC-JP を選択したり、[表示]の[文字エンコーディング]で EUC-JP を選択すると以下のメッセージが出力されエラーとなる。

konsole(67786) KCodecAction::mibForName: Invalid codec name:  "EUC-JP"
konsole(67786) KCodecAction::mibForName: Invalid codec name:  "&EUC-JP"

 
これはおかしい。ってんで、kdebase-4.1.0/apps/konsole のソースをいよいよ眺めるわけです。すると KCodecAction::mibForName: は QT ライブラリを呼んでいるので、これは KDE4 側では無く明らかに QT4 側の問題だ。と言うことで、次に「どの ports をインストールしたら良いのだ?」となり /usr/ports の下を探し回った結果、 japanese/qt4-codecs-jp を発見し、インストールしたら無事に動作した。と言う感じなのでした。

さて、この ports を入れることにより konqueror と konsole においては UTF-8 以外の日本語の文字コードも表示できるようになりました。嬉しいことです。

konsole については [設定]→[プロファイルの管理]から EUC-JP や UTF-8 のプロファイルを作成して臨機応変に使い分ければ良いかと思います。ちなみに、僕は KDE4 から LANG を UTF-8 にしました。それらの設定についてはこの辺りに書いて有ります。

konsole のことについてちょっと書いておきましょう。設定で選択できる等幅フォントが少なくなったので表示が美しくなかったりするんですが、以下の要領で変更できます。

上記で EUC-JP や UTF-8 のプロファイルを作成 しましょう。って書きましたが、これらは ~/.kde4/share/apps/konsole/ の中に保存されます。例えば僕の作った EUC-JP のプロファイルは EUC-JP.profile のような感じ。ここに設定が保存されていますが、[Appearance] ディレクティブにおいてフォントの設定をします。以下は例です。

[Appearance]
ColorScheme=BlackOnLightYellow
#Font=osaka_unicode,10,-1,5,50,0,0,0,0,0
#Font=さざなみゴシック,10,-1,5,50,0,0,0,0,0
Font=美杉ゴシックL,10,-1,5,50,0,0,0,0,0
[Encoding Options] DefaultEncoding=EUC-JP
[General] Directory=$HOME Name=EUC-JP Parent=FALLBACK/ RemoteTabTitleFormat=%h : %u ShowNewAndCloseTabButtons=true TabBarMode=1 TabBarPosition=1
[Interaction Options] WordCharacters=_
[Keyboard] KeyBindings=linux

 
全文引用ですが;-)、今回は Font に「美杉ゴシックL」を指定してみました。他のフォント、例えば MS ゴシックなどは全角幅に半角英数字が表示され、とても利用できなかったのでした。多分アンチエイリアスを無効にすればちゃんと利用できると思います。

あぁ。上記のプロファイルを作成した場合、フォント名などに日本語が含まれているときにはファイルの文字コードは UTF-8 にする必要があります。ご注意下さい。

しかし、KDE4 の konsole の[表示]メニューから[すべてのセッションに入力を送る]って項目が無くなったのは痛いなぁ・・。複数のサーバに入っている時には非常に有用だったのになぁ・・。

さて、この辺りで完成品のスクリーンショットでも行きましょう;-)。僕の KDE4 はほぼ設定が完了しました;-)。



ちょっと説明しますと、

左上が openoffice.org-2.4.1 の viewdoc です。日本語が入力できています。
右上が Dplphin ですが、ネットワークを参照すると落ちるので、今の所は konqueror で smb:// するしか無いです。
左下は UTF-8 以外の日本語が表示できるようになった konsole です。
右真ん中は、同じく UTF-8 以外の日本語が表示できるようになった konqueror です。
右下ですが、 KDE4 から kdemultimedia-4.1.0 に付属するようになった dragonplayer です。まだ詳しくは追ってないのですが、mplayer とは非同期なのかな? konqueror 上ではプラグインとして動作します。今再生しているのは Windows Mediaストリーミングです。 www.flets のコンテンツでも試しましたが、DRM には対応していないようです。

後、パネルもカスタマイズしています。色は変更できないみたいなんですよねぇ・・。

と、言うことでこれでようやっと実用に耐えられる状態になって来たような気がします。 KDE2 から KDE3 に変更した時も随分と初期の設定を出すのに難儀しました。今回は KDE3 から KDE4 への変更ですが、機能が充実したりしていて中々楽しいです。

それにまだまだ知らないことが沢山ありそうですし。 dragonplayer なんかはそれ一個で十分にネタになりそうだしねぇ。

と、言うことで環境構築編はこれにてひとまず終了です。皆さんも是非 KDE4 利用してみてくださいーい。

  1 件のコメント to “KDE4 の konqueror と konsole の日本語表示。”

  1. KDE-4.2。中々良いよ。

    最近の ports では KDE4 が KDE-4.1.2 から KDE-4.2…

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